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記憶の神殿(マインドパレス)の弱点

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マインドパレスとは記憶術である。
いわゆる似非科学に属するものではあるが
伝聞では凸版印刷のない時代に本を持ち帰ることができなかったためその本を一字一句覚えて帰った人々がいたという。
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だがこの”記憶の神殿”には大きな弱点がある。
そもそも脳は筋肉に似た性質を持っている。
使わなければだんだん消耗していき、弱り、縮む。
縮んだ部分の記憶は筋道を失い思い出せなくなってしまうのだ。


いわゆる場所記憶にはその記憶の消失というものが起こりにくい。
ほかの記憶とは違い、必要になるシナプスが多いためだ。
記憶を消すために連絡を途絶えさせるためには
普通よりも多くのシナプスを切らなければその記憶は
私たちのほんのちょっとしたひっかかる記憶として思い出される。

しかし、この場所記憶以外の部分での記憶消失は
いつも通りに行われていく。


記憶の神殿に入ろうとするきっかけの記憶は
無防備にも消えていく記憶が推奨されているのだ。


この記憶術は別名場所法と呼ばれ、その名の通り場所と名前を覚える脳機能を利用している。
まず自分のよく知っている記憶した場所を指定する。
細かいエピソードのある場所が望ましい。

また、この記憶した場所として指定する通りや建物は
建物の並びから商品の配列まで自分が普段気になるようなところはすべて記憶されているという条件が付く。
思い出せないという思い込みを払拭するためだ。

と、ここまでするとその建物の記憶は思い出している間
安定して存在することができるようになる。


「なんのために建物を思い出しているんだろう」と
疑問に一切思わなくなっているためだ。
だからやっぱりその建物を思い出すための方法は
はっきりと明示されていない。建物を思い出して
その建物と一緒に記憶していた時期そのものを
人間はすっかり忘れる。そもそも記憶神殿に置かれている
ものは英和辞典の1~190ページ全部ではなく
”記憶の神殿”を使おうという信号でのみ読み込まれるパッケージ記憶であり常用される閃きや望郷には決して登場はしない隠しファイルのようなものではないのだろうか。

普段から引き出すための”記憶の神殿”はひとつの建物の
中に入れておくのは危険極まりない。

リスク回避のために”記憶の神殿”を記憶するための
”記憶の神殿”を配置するか、”記憶の神殿”の部屋配置を記憶そのものでいい加減に作るかどちらかで”記憶の神殿”を作り上げていく新しい方法記載文が必要だと思われる。

なんといっても記憶神殿用記憶神殿という一言では
一見さんドン引きお断り状態でリスク高すぎだろう。