アリス関節
球体関節人形の関節を見えないものにする
球体関節はたしかに美しいし妖艶である。
だがその制作は困難で出来の悪いものは
球体関節の魅力はない。
そのおかげでたまにショベルカーですら
セクシーに見えてくる。
これは球体関節である必要のない人形で
動かしたい場合の関節の処理だ
「関節隠し」では【被膜】と【多関節で分散】が
挙げられる。 だがその点一番関節が隠せているのは
球体関節である。
この関節は被膜型を目指す。
骨組みをチェーンをくみ上げた形で作る。
チェーンの組む部分とチェーン本体部分の素材を変え
組み部分を熱で溶ける素材にする。
被膜編集骨子としてチェーンを組むことになる。
その骨子の上にまた解ける素材の皮膚パーツがあり
それが溶けて隣とつながることによって
骨子を覆う。 その後それを研磨して完成
という流れの関節。
しかしこれは溶解した被膜が同じ厚さにならねばならない
のでチェーンのパーツ事態も隣合うパーツと
滑らかにつながる必要がある。
また基本的な関節は球体と同じく
針金とゴムひもによるバランス調整で成り立つ。