短い人生を無計画に濃密に、それでいて儚く見せたい
ダブルミーニングで考えている人たちがいる
photo by cgespino
刃の裏に心があったよ
欠片を拾い集めて海を描こう
壊れそうでも
僕がいる 大丈夫
君は生きている
これは文章の意味がいくつもある文章の例だ。
海を描こうとすると欠片を集める作業が必要なのは
おそらく切り絵の類だろう。
だが話題が明確に変更されていないためか
欠片は刃の欠片というようにも見える。
また、その次の”壊れそうでも”という部分では
欠片で作った海はもろいから壊れそうという意味にもとれるが
読み進めると「僕がいる大丈夫」と続くことから
「君は生きている」の「君」が壊れそうなほどか弱い
という愛情表現としてもとれる文章となる。
このような文章は支離滅裂な文章、決して名文とは言えない
ものではあるが 人に話す必要のない頭の中の思考であるならば
いくつもの作業を同時に進めるうえではとても雄弁であると思う。
なにより思考を一字一句覚えてさえいれば
そのまま新しい思慮と関連性が際限なくみつかるというのがいい