インターネット上の生物形態予想(ビーハイブ型)
サイバーパンクの時代に描かれたSFの生き物
インターネット上の情報が自我を持ち
活動を開始すれば人間を脅かしたり
インターネット上で死者が生き続けたりする。
この考え方は個人で目指せる不老不死のモデルで
ありどの草臥れた妄想よりも価値があるといえよう。
だが今は低レベルにインターネット上の
自我を持たない生物のあり得る生態を考える。
今回のモデルはミツバチ(社会性を持つハチ)
「人を防衛のために刺す」という行動目標から分析する
蜂は大群で樹の陰に留まっていることがある。
巣分かれをする群で樹に留まってから
夕方くらいになると巣をつくる場所へと向かっていく。
一気に移動すればいいのにしないのは
この群で樹の陰に隠れるという行為が
ハチにとっての”巣のミタテ”行為であり
軍団を指揮するにあたって”仮想”巣に
留めて斥候を向けるという性質からだろう。
この巣分かれはネット生命体にとっての
「スパムやウイルス、ソフトについたウイルス
などから人のパソコンに巣をつくる行為」
に他ならない。
この行為は極めて成功率が低いため
生命的により多くの数を出すものだと考える。
次に彼らの収穫行為だ。
ハチならば匂いや色を見るとそれに寄っていく。
ネットミツバチの場合にはスパムメールを
作ることが領土拡大につながるのだから
引っかかりやすいものを得ようとする。
つまりエロサイトである。
ネットミツバチは匂いや色の代わりに
18禁と官能的な文章に寄っていく。
巣が壊されるか自分自身に危険が及んだ場合の行動はどうだろうか。
ミツバチは好奇心が強く
花の近くにいてもそれを留意したまま
別のものへと興味を移していく。
それこそ無機物と有機物の区別はなくそこにあるものを
ただそのままどんなもんかと見に行って危険だったら
刺して死んじゃう生き物なのだ。
ハチの好奇心の満たし方はひどい。
顔から12cmくらいの距離をホバリングしながら
スミからハジへと移動していって確かめた気になる。
ネットハチなら?
ネットハチなら
それこそいつも僕らがやってる通り。
ネットの記事12cmくらいの距離をホバリングしながら
スクロールするのだ。それで大体記事が読める。
だがハチは記事を読んでいるわけでも
人間を人間と認識しているわけでもなくて
近付いてみて威嚇しても攻撃してこない動物か
どうかを判断している。つまりは総当たり。
どのボタンが脱出ボタンかわからないから
まぁ押してみて考えよう
なんていうMYSTでもやってるかどうか
という調べ方だ。
それでハチは刺そうと決めると標的の
周りを旋回しながら頭突きをして周る。
一応最終警告だ。人間にはぐるぐる
周ってなついてるみたいでかわいい
なんていう見え方もするだろう。違う。
それは刺す前の警告である。逃げるまで
刺す気満々でいる
ネットハチにおいて
インターネットサイト相手に
警告したり刺したり
スクロールだけしてその場を去ったり
それではまともに生殖できないだろう。
蜂の巣(ハイブ)においても
人のパソコンに作ってそこで活動
と言ったところで巣の耐久度が
あまりにも低い。
パソコンに忍ばせるにはミツバチ型は
単純で効率的ではあるけれど
一人のパソコン=巣という図式が成り立たず
すぐに死んでしまうのではないかと思う