パソコンに触りたくないからビルゲイツの仮面をかぶる
欲しい情報をスクロールして読む
それはマウスが居る理由だ
パソコン作ってるマウスとキーボードつけるかつけないか迷っている
ビルゲイツの気持ちになってみよう
いや彼はOSを簡単にしてみただけだからちょっと違うが
まぁパソコンのデザインをディスプレイしかない状態から
作り出すなんて経験ほとんどないだろうからゲイツになってみよう
メガネは似ているからいいとして
７３分けっぽい髪型に・・・
マウスとキーボードをモニタにつければ
その操作が容易である
なんて自分は賢いんだろう
私が尊敬する数多のおっさんおばさん達もきっと私を褒めるに違いない
ここでだんだんと不安になってくる
ディスプレイにカーソルだなんて非効率的じゃないだろうか
ディスプレイモニタに写っているものを移動させるのには
小さいポインタひとつを動かすなんてのじゃあまったく不完全だ
そもそも動かしたい物をみて
だれもマウスカーソルを連想しないんだから
つい手を伸ばして画面に写っているものに手を触れようとしてしまう
人たちばかりに違いない。僕だけがひとりで納得して一人で喜んでいたんだ。僕は浮かれた馬鹿野郎だ
これでスタートラインに立った
さぁ問題を解決しよう
そもそも僕は一般向けにパソコンを普及させたいんだから
一般の人になじみある無理をさせずにストレスをなるべく感じさせない
使用感にしたい。今あるものは説明書も使い方もなにもわからない
僕ですら回路図をみてようやっとこういう使い方をするものに
ちがいないだなんて考えたもので
客を半田ごてを握ったことのある人間に限定しないためにも
使い方はすっきりシンプルでなきゃあいけない
マウスもキーボードも普段は使わないけれど
画面だけぼにゃりと見ているだけ、というのなら
いくら僕が酔っててもできる
内容が入ってくるかどうかはともかく
目さえ見えているんなら いや目が見えなくとも
耳さえ聞こえているんならきっとなんとかなるだろう
目で見てそれを操作するためにはなにをしようか
ともかく一番初めはなにをするべきなのか
僕に教えてもらわにゃならんから
たくさんの情報を一気に表示してもらおう
これはまぁ今までのパソコンと同じだ
だが読み方がまったくわからないから困るんだ！！
もっと説明書でも読んでるかのように操作できなきゃだめなんだ
ああ マウスオンしたら説明文が出るようにすればいいじゃないか
マウスはないんだった
ならオンしなくても読めればいい
だが小さすぎれば容量の関係上見られないや
画面を適当な速さで切り替えて説明を映そう
映画かなにかみたいに
だけどメニューが18個くらいあったとして
そのメニューの説明を全部映すならだれも読もうとしない
というか馬鹿げてる
メニューのっけからウンザリすることは間違いないだろうな
２つか３つでさえもこんな事要求する人間というやつがまったくわからなくなる
やる気がないならやめちまえ！って思うだろうね
まぁこの場合は自分だけど
なら１つのメニューだけってことか
画面を切り替えるなら1つの事だけを説明する映像を流さないとだめなのか
組み合わせれば複数の事を伝えられるだろうな
映画もテレビもそうだし
場所はスタジオ 天気は雨で 登場したのはおっさん2人
とこうして情報をためていくことはできる
だけどパソコンのディレクトリにおっさんも天気もスタジオもない
画面の向こうの人間が知らない構造でできてるものをみて読み解けるものかな
文字で言い換えてみよう
カフェのメニューに喩えてみたとして
メニュー マイコンピューター マイドキュメント ビデオ フォト フォルダ
階層構造のフォルダ全部読み上げるんじゃああまりにも時間がかかる
早い感じでパッパッパッパッパと行ったところでパソコン開くたびに
毎回ディレクトリ全部読み上げるんじゃあ意味がないな
ということはこう言えるわけだ
こちらから情報入力を行わない場合、毎度同じ反応を繰り返すパソコンはその処理を繰り返せば繰り返すほど人間の目には同じ情報が
繰り返されていると見えていくため、初めに表示されている情報の価値が次第に薄れていく
パソコンの情報は表示条件を設定してやる必要性が不可欠である
と！
表示条件さえ設定すればあとはハンズフリーってわけか
なりきり終了
パソコン作る時の疑心暗鬼は画面のスクロールが必須であるわけでは
ないらしい結論にたどり着いた
そういえば映画でもゲームでもブリーフィングの情報表示は
一切パソコンに手を触らない
なにも操作することがパソコンのネットサーフィンではないと
私は思えてきた ところがどうして私はパソコンに触れ続けている
キーボードのタイプ音は情報表示に含まれないようだ。
ブリーフィングのように情報を出してくれるソフトの一つや二つ
あってもいいと思うなぁ・・・
